警察当局によれば、ストックホルムより西200キロに位置するオレブロの町にあるリスベルグスカ・スクールにて銃撃事件が発生した。
その結果、容疑者を含む約10人が死亡したと発表されている。
犯人の動機は不明だが、警察は銃撃犯が単独犯であること、既に死亡した男性が容疑者であると見て捜査を進めている。
スウェーデン政府は「国にとって辛い日だ」と述べた。
スウェーデンで起きた襲撃事件の中では史上最悪の死者数となった。
地元警察署長は会見で、銃撃犯は犠牲者の中に含まれており、学校では他の犠牲者の可能性がある者の捜索が続いていると述べた。犯人の動機は現時点では不明である。
また、多数の負傷者も出ており、多くは病院に搬送され、4人が手術を受けているとの報道もあり、今後死者が増加するかもしれない。
銃撃事件の現場は成人教育施設であり、主に、正規の教育を修了していない、または高等教育を受けるのに必要な成績を得られなかった成人のための施設である。スクールの敷地内には児童向けの学校も併設されている。

現場の近くにいた教員によれば「勉強部屋の近くで約10発の銃声を聞いた」と証言している。



スウェーデン国王は王室の声明の中で、この学校銃乱射事件を「残虐行為」と表現した。
スウェーデン国王は
「悲しみと落胆とともに、私と私の家族はオレブロでの恐ろしい残虐行為についての情報を受け取りました」
「私たちは今夜、亡くなった方々の家族や友人に哀悼の意を表します」
「私と私の家族は、この暗い日に人命を救い守るために懸命に働いてくれた警察、救助隊、医療関係者に深い感謝の意を表したいと思います」
と述べた。
スウェーデンでの連続殺傷事件は珍しいことだが、過去にも事件は発生している。
2015年10月、西部の町トロルヘッタンにある学校で人種差別を動機とした襲撃事件が発生し、3人が死亡した。襲撃犯はその後に警察に射殺された。
2022年3月、南部都市マルメの高校で18歳の学生が教師2人を刺殺した。その2か月前、クリスチャンスタッドという小さな町の学校で、16歳の少年がナイフで別の生徒と教師を負傷させたとして逮捕された。
スウェーデンに渡航する際は通り魔事件のニュースに注意してください。
参考資料





